アメ車とは?アメ車の種類を徹底解説
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巨大なボディ。低く構えた車高。
大量に使われたクロームメッキ...。
そして、アクセルを踏み込んだ瞬間に響くV8エンジンの音。街中を走っているだけなのに、思わず振り返ってしまう。
そんな独特の存在感を持っているのが「アメ車」です。
特に1950年代〜1970年代に製造されたクラシックアメ車には現在の車では味わうことのできない魅力があります。
しかし、これからアメ車に乗ってみたい人にとっては、
「そもそもアメ車ってどんな車?」 「やっぱり燃費は悪い?」 「古いから壊れやすい?」 「日本でも普通に乗れるの?」 「いくらくらいあれば買える?」など、分からないことも多いでしょう。
この記事では、これからクラシックアメ車の世界に足を踏み入れたい人に向けて、まずはアメ車の種類について分かりやすく解説します。
アメ車とは?

「アメ車」とは、一般的にアメリカの自動車メーカーによって作られた自動車を指す言葉です。
代表的なメーカー・ブランドには、
- Chevrolet(シボレー)
- Ford(フォード)
- Cadillac(キャデラック)
- Dodge(ダッジ)
- Chrysler(クライスラー)
- Buick(ビュイック)
- Lincoln(リンカーン)
などがあります。
クラシックカーまで範囲を広げると、Pontiac(ポンティアック)、Oldsmobile(オールズモビル)、Mercury(マーキュリー)など、現在では姿を消してしまったブランドも存在します。
こうしたブランドが残した車の中には、現在でも世界中のコレクターから高く評価されているモデルがあります。
では、なぜアメ車にはこれほど独特な車が多いのでしょうか。
その理由の一つが、アメリカという国そのものにあります。
広大な国土と長距離移動を前提とした道路環境。大きな車体を受け入れられる道路や駐車スペース。そして、かつて比較的安価だったガソリン。
こうした環境の中で、大きなボディと大排気量エンジンを搭載した独自の自動車文化が発展していきました。
その象徴とも言える存在がV8エンジンです。
現在では燃費や環境性能が自動車開発において重要ですが、かつてのアメリカ車では排気量5L、6L、さらには7Lを超えるような大型エンジンも珍しくありませんでした。
効率よりも、パワー。
コンパクトさよりも、存在感。
そんな価値観が、クラシックアメ車には色濃く残っています。
クラシックアメ車が最も輝いた1950〜1970年代

「クラシックアメ車」と一口に言っても、そのデザインや文化は年代によって大きく異なります。
中でも現在人気が高いのが、1950年代から1970年代にかけて製造されたアメリカ車です。
1950年代|クロームとテールフィンの時代

第二次世界大戦後、アメリカ経済が急速に成長した1950年代。
自動車メーカー各社は、現在では考えられないほど大胆なデザインの車を次々と発表しました。
巨大なクロームバンパー。
航空機を思わせるテールフィン。
鮮やかなツートンカラー。
この時代の車は、移動手段であると同時に、豊かになっていくアメリカの象徴でもありました。
代表的な存在が、Chevrolet Bel Airです。

特に1955〜1957年のBel Airは「Tri-Five」と呼ばれ、現在でも非常に高い人気があります。
1958年になるとデザインは大きく変更され、より低く、長く、ワイドなスタイルへ進化しました。
Cadillacもこの時代を象徴するブランドです。
巨大なテールフィンを持つ1959 Cadillacなどは、もはや自動車というより1950年代アメリカを象徴するアート作品と言ってもいいでしょう。

1960年代|マッスルカーの時代へ

1960年代に入ると、アメリカ車の世界に大きな変化が起こります。
それがマッスルカー文化です。
比較的コンパクトな車体に大排気量V8エンジンを搭載し、強烈な加速性能を与える。
Pontiac GTO、Chevrolet Chevelle、Ford Mustang、Dodge Chargerなど、現在でも語り継がれる名車が次々と誕生しました。
この時代になると「豪華さ」だけではなく、
速さ、音、ストリートでのカッコよさ
が重要になっていきます。
映画や音楽などのアメリカンカルチャーとも深く結びつき、現在私たちがイメージする「ワイルドなアメ車」の原型が作られました。
1970年代|マッスルカー黄金期と大きな転換

1970年代初頭にはマッスルカー文化がピークを迎えます。
Chevelle SS、Dodge Challenger、Plymouth Barracudaなど、現在では非常に高い価値を持つモデルも登場しました。
しかし、その後は排出ガス規制や保険料の上昇、オイルショックなどによって、大排気量・高出力を追求してきた時代は大きな転換点を迎えます。
だからこそ現在、規制が本格化する以前に作られた1960年代後半〜1970年代初頭のモデルには特別な人気があります。
クラシックアメ車にはどんな種類がある?
クラシックアメ車を理解するうえで面白いのが、そのジャンルの多さです。
マッスルカー

大排気量エンジンとパフォーマンスを重視したアメリカ車。
Chevelle、GTO、Chargerなどが代表的です。
V8サウンドと圧倒的な存在感から、日本でも人気の高いジャンルです。
フルサイズカー

ImpalaやCadillacなどに代表される、大型のアメリカ車です。
全長5mを超えるモデルも珍しくなく、現在の車ではほとんど見ることのできないボディサイズとデザインが特徴です。
ピックアップトラック

アメリカ文化を語るうえで欠かせないのがピックアップトラック。
Chevrolet C10やFord F-100などは、現在クラシックカーとしても人気があります。
綺麗にレストアされた個体だけではなく、あえて錆や塗装のヤレを残した「パティーナ」スタイルも人気です。
ホットロッド

古い車体に大排気量エンジンを載せたり、車高を落としたりして、速く、そしてカッコよくカスタムした車です。
特に1920〜30年代のFord Model Aなどはホットロッドの代表格。
クラシックカーを「当時の姿に戻す」のではなく、自分のスタイルに作り変える。
これもアメリカの自動車文化です。
ラットロッド

ホットロッドからさらに荒々しさを強調したスタイル。
錆、溶接跡、剥き出しのエンジンなどをあえてデザインとして残します。
一見すると未完成に見える。
しかし、その無骨さこそがラットロッドの魅力です。
なぜ古いアメ車はこれほどカッコいいのか?

クラシックアメ車の魅力をスペックだけで説明するのは難しいものがあります。
現代の車の方が速い。
燃費もいい。
安全性能も高い。
快適です。
それでも何十年も前のアメ車に魅了される人が世界中にいます。
なぜでしょうか?
大きな理由の一つが、現代の車にはないデザインです。

1950年代の巨大なテールフィン。
1960年代の美しいボディライン。
1970年代のマッスルカーの攻撃的なスタイル。
そして大量に使われたクローム。
効率を追求して似た形になっていく現代車とは違い、この時代には「一目見ただけで何の車なのか分かる」個性があります。
もう一つが経年変化です。

例えば、長年カリフォルニアやアリゾナを走ってきたピックアップ。
太陽によって塗装が焼け、ところどころ下地が現れ、ボディには錆が浮いている。
普通の中古車ならマイナスポイントでしょう。
しかしクラシックカーの世界では、それをPatina(パティーナ)と呼び、一つの魅力として評価する文化があります。
新品では絶対に作れない表情だからです。
その車が60年間走ってきた時間そのものが、ボディに刻まれている。
だからクラシックカーは、一台一台が違います。
今後、こちらのメディアでは、そんなクラシックアメ車の魅力を徹底的に解説していこうと思います。